身体運動研究推進体 ウェビナー
Webinar of Research Unit for Body Movement
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第17回
- 日時:2026年5月18日 (月)18:00 -
- 講演者:安藤 良一(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科 研究員 / 一般社団法人超人スポーツプロジェクト 事務局長 /Axereal株式会社代表取締役 / iU 情報経営イノベーション専門職大学 超客員教授)
- 題目:人間拡張と表現行為:超人スポーツとB2Jが描く新たな身体の提案
- 概要:テクノロジーで人間の能力を拡張する「人間拡張」は、身体の定義をどう書き換えるのか。本講演では、BMIを用い身体制約を超えた表現に挑む「Brain Body Jockey(B2J)」や、誰もが「超人」になれる「超人スポーツ」の前線を解説します。研究者、起業家、教育者の視点から、誰もが新たな身体性を獲得できる未来の可能性について、社会実装の知見を交えてお話しします。
第16回
- 日時:2026年3月31日(火)17:30〜
- 講演者:坂井 伸之(山口大)
- 題目:ピアノ演奏の力学
- 概要:youtubeでピアノ関係の動画を調べると、多くの専門家が「重力(重量)奏法」や「脱力奏法」について解説している。しかし、「重力」や「脱力」による説明だけでは力学的に不完全であるため、肝心な部分が感覚的な説明になっている。これは、多くのスポーツ理論と同じ状況である。
本講演では、坂井[1]の7つの基本メカニズムのうち、「ブレーキ・シーソー効果」[2]と「作用・反作用効果」によって、「重力」や「脱力」だけでは説明できない力学的メカニズムを明確にする。具体例として、「月光ソナタ第3楽章」[3]と「海の見える街」[4]の一部を取り上げる。
[参考資料]
[1] 坂井伸之:「理論物理学が解明!究極の投球メカニズム」彩図社 (2021)
[2] 坂井伸之: 大学の物理教育 29, 65 (2023)
[3] 月光ソナタ第3楽章
[4] 海の見える街
[5] 日本物理学会 第80回年次大会(2025年3月)概要
第15回
- 日時:2026年3月19日(木)18時~
- 講演者:小田俊明(順天堂大学大学院 健康データサイエンス研究科 教授 理化学研究所 画像情報処理チーム 客員研究員 日本バイオメカニクス学会理事
日本トレーニング科学会 理事 兵庫県知的障がい者陸上競技協会 副会長)
- 題目:骨格筋でのパワー発揮における収縮要素と非収縮要素の相互作用
- 概要:骨格筋機能の規定因子といえば収縮要素である筋細胞の特性をまず連想するかもしれません。しかし、
収縮要素を覆うコラーゲンやエラスチン等の弾性タンパクで構成される非収縮要素と収縮要素の相互作用が骨格筋機能に大きな影響を及ぼします。
本発表では、動物やトップアスリートを含む実験やシミュレーションの結果を例に、これらのおもしろみを紹介したいと思います。
第14回
- 日時:2026年2月10日(火)18時~
- 講演者:高橋 健太郎(関東学院大)
- 題目:熟練とは測れるのかー剣道における技能評価のバイオメカニクスー
- 概要:試合の勝敗以外に技術的な評価方法はあるのか。これまでおこなってきた剣道に関する研究を熟練度の評価から考えていきます。また、バイオメカニクス的な観点から基本動作や応用的な技を解析した例を紹介します。
第13回
- 日時:2025年12月23日(火)17:30〜18:30
- 講演者:徳田 健太郎(山口大・理・物理)
- 題目:野球投手における投球フォームの違いから観た身体運動の力学的特徴
- 概要:ロサンゼルスドジャース山本由伸投手のある動作がきっかけで始めた本研究ですが、本発表ではピッチングの中で速い球を投げるためにはどういう特徴が重要なのかを、高速運動を生み出す基本メカニズムをもとにして投球フォーム別に力学的に説明します。そして、理論を再現するためには何を実行すれば良いのかを考え検証を行いましたので、その結果も併せてご紹介します。
第12回
- 日時:2025年11月27日(木)18時〜19時
- 講演者:大木 元裕(山口大・理・物理)
- 題目:サッカーのゴールキックの踏み込み動作の力学的考察
- 概要:サッカーのゴールキックの助走の最後の一歩の動作を、力学から導いた「開脚角60度の法則」を中心に考察する。一流大学サッカー選手と非熟練者の踏み込み動作の違いを中心に発表する。
第11回
- 日時:2025年7月24日(木)17:30〜18:30
- 講演者:堀 雅隆(医療創生大)
- 題目:「しなり」と障害の関連性を探る 〜パフォーマンス向上と傷害予防の両立を目指して〜
- 概要:運動における「しなり」の二面性に焦点を当てます。パフォーマンス向上に寄与する一方で、過度な「しなり」が組織損傷リスクを高めることを、各組織の力学的特性、ストレッチ・ショートニング・サイクル(SSC)、そして投球障害肩の具体例を通して解説します。障害の真の原因は局所ではなく、運動連鎖の破綻にあることを強調し、全身的アプローチの重要性を説明します。
第10回
- 日時:2025年7月22日(火)12:00~13:00
- 講演者:Life is a Poem(宇都宮真木)(アーティスト・実験者(生物・建築))
- 題目:「色はなぜ三原色なのか(人間の外界受容と認識と理論の関係についての考察)」
- 概要:なぜ色は三原色なのか。
なぜ光の三原色と色の三原色は異なるのか。
本当に色は三原色なのか。
人は色をどうやって認識・識別しているのか。
そんなことを考えています。人間の細胞と色の理論の関係について考えてみたいと思います。
第9回
- 日時:2025年6月27日(金)18時〜19時
- 講演者:板井駿悟(山口大・理・物理)
- 題目:内力による遊脚の屈曲動作が水平移動に及ぼす影響
- 概要:スポーツ競技における一歩踏み出し動作の研究において、従来の研究は主に接地脚の動作に焦点を当てており、遊脚の運動が水平方向の移動速度に与える影響について研究はほとんど存在しない。本研究では、遊脚の運動パターンが水平移動速度に及ぼす影響を理論的に解明することを目的とした。本発表では、研究成果の報告を行う。
第8回
- 日時:2025年5月23日(金)18時〜19時
- 講演者:夏目雄平(千葉大・国際教育センター)
- 題目:曲芸化する陸上競技「棒高跳び」の登坂わざトリック~技能と規則の間にある物理
- 概要:棒高跳びは選手の走る運動エネルギーを巧みに重力場におけるポテンシャルエネルギーに変換することで、記録を伸ばしてきた。
しかし、現在の世界記録6m27はそれでは説明できないレベルになっている。そこで、その跳躍の動画を詳しく解析してみた。
選手はポールを鉛直に立てた短い時間内に、縮めていた左腕を伸ばし、伸びていた右腕を縮めている。
つまり、肩幅の分だけ、ポールを階段としてよじ登っているように見える[1]。
もちろん、規則違反であるが、それが自然な動作のような印象を審判に与えてクリアしている。
このあたり、スポーツには技術・技能と規則との間に微妙な関係がある例である。そこにこそ「物理」があると考えている。
このあたり「問題提起」であって、まとまっていません。ご意見、ご批判を期待しています。
[1]夏目雄平、日本物理学会2025年春、領域13物理教育、講演20pN1-11
第7回
- 日時:2025年4月25日(金)17時〜18時
- 講演者:西田周泰(山口大・医)
- 題目:山口県サッカー協会の取り組みーメディカルチェックについてー
- 概要:成長期のスポーツ障害は、社会全体にとっても、選手やその家族にとっても大きな損失となる。
予防が重要であるものの、啓発の機会は限られており、十分に行き渡っていない。また、実際にケガをした際に、どの医療機関を受診すべきか分かりにくいなど、課題の多い領域でもある。さらに、指導者や協会の理解も不可欠である。
山口県サッカー協会では、これらの課題を少しでも解決するため、以前から様々な取り組みを続けてきた。
今回、新たに山口県サッカー協会と医科学委員会、そして協力者によるメディカルチェックを開始した。本稿では、その内容や今後の目標について紹介する。
第6回
- 日時:2025年3月14日(金)18時〜19時
- 講演者:西井淳(山口大・理・情報)
- 題目:音楽演奏の計算論的神経科学
- 概要:心を打つような演奏は,どのようにしたらできるのだろうか。
クラシック音楽のプロ演奏家に演奏時に気をつけていることを聞くと「楽譜通りに演奏すること」との返答が返ってくることが多い。
試しに,色々な楽譜をコンピューターに入力して再生してみた。
プロの言葉に従えば,これで最高の演奏が得られるはずだ。
確かに私の演奏より遥かに素晴らしい演奏が出力される。
しかし,やはりプロの演奏の方が随分と素敵に聞こえる。
では,プロが言う「楽譜通りに演奏する」とは一体何を意味するのだろうか?
このような問題を、計算論的神経科学と呼ばれる分野での議論に落とし込むとどうなるかについて最近考えていることを紹介する。
まとまった成果が出ている話ではなく,こんな研究をできたらいいなという話ですので,どちらかというとご意見をいただける会になると嬉しいです。
第5回
- 日時:2025年2月21日(金)18時〜19時
- 講演者:竹田隆一(福島大)
- 題目:バスケットボールにおけるランニングパスの運動構造に関する研究
〜スポーツ運動学と物理学の視点から〜
- 概要:スポーツの世界では、「スポーツ運動学」の理論があります。一般的には、マイネルの運動学とか、金子の運動学といわれるもので、現象学を基底にもつ理論です。今回、「バスケットボールにおけるランニングパス」を、その理論から捉えます。具体的には、バスケットボールの熟練者と初心者のランニングパスの運動形態を「スポーツ運動学」の視点から比較・分析し、指導の一助にしようとするものです。また、その考察に、「物理学的視点」を加えることにより、スポーツ運動の考察・分析の可能性を検討してもらおうということも提案したいと思います。
第4回
- 日時:2025年1月31日(金)18時〜19時
- 講演者:上田真寿美(山口大・国際)
- 題目:女性のライフステージにおける健康と運動-性差を考慮して-
- 概要:女性は長命ですが、各ライフステージで様々な健康上のトラブルに見舞われます。それらのトラブルに対して運動がどのように貢献できるかについて、生理・心理学的な性差の視点から、これまで行ってきた研究をお話できたらと思います。
第3回
- 日時:2024年12月16日(月)18時〜19時
- 講演者:宮田浩文(山口大・農)
- 題目:農学部の特色を活かした運動生理学的研究の紹介
- 概要:様々な要因が絡み,教養部から農学部に移籍することになって,30年近くが経過した。当時,どうせなら農学部でしかできない運動生理学的な研究をしてやろうと覚悟を決めて,取り組んできた。幸い,学問的な興味を共有できる数名の教員および100名を超す学生諸君に巡り合えて,オリジナリティーのある運動生理学的研究を進めることができたと自負している。いくつかのテーマがある中で,今回は「農学部の特色を活かした運動生理学的研究の紹介」と題して,以下の2点に絞ってお話しする予定である。
1)運動パフォーマンスにおける素質とは何か?
2)哺乳動物中でヒトの骨格筋は独特か?
第2回
- 日時:2024年11月29日(金)18時〜19時
- 講演者:原田由美子(山口大・理・生物)
- 題目:幼若なオタマジャクシの運動制御の仕組み
- 概要:ふ化直後のオタマジャクシは外界の刺激に応答して運動を示します。運動の制御には下顎にある器官が重要であることが分かりました。今回はこの下顎の器官を介した運動の抑制や停止反応に関する知見を提供します。
第1回
- 日時:2024年10月28日(月)18時〜19時
- 講演者:栗原俊之(山口大・理・情報)
- 題目:筋生理学の観点から考えるスポーツ物理学 〜筋が力を発揮する仕組み〜